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AMED 生命科学・創薬研究支援基盤事業(BINDS)

RNAの分子設計・結晶化・試料調製支援

結晶解析用モデルRNA分子の設計および合成・精製

特定の立体構造をとる分子として存在するタンパク質と異なり、mRNAやノンコーディングRNAは分子の一部の領域のみで立体構造モチーフを形成します。そのため、RNA分子全体を構造解析することは不可能であり、薬剤標的となる立体構造モチーフを組み込んだ構造解析用のモデルRNA分子をいかに設計するかが構造解析の成功のカギとなります。そこで、二次構造・立体構造予測などで同定した薬剤標的配列をもとに構造解析用RNA分子を設計する支援を行います。

RNAと医薬品(低分子医薬品・核酸医薬品など)の共結晶化

RNAは分子表面がリン酸基に由来する負電荷で完全に覆われているため、電荷が散在しているタンパク質とは物性が大きく異なります。そのため、RNAの結晶化は、タンパク質の結晶化とは異なる条件で行う必要があります。そこで、我々が独自に開発した核酸分子結晶化用スクリーニングキットを用いたRNA-医薬品複合体の共結晶化条件スクリーニング、結晶化条件の最適化、X線回折実験のための抗凍結剤の検討、などの支援を行います。

​構造解析のコンサルティング

RNAのX線結晶解析では、タンパク質の場合と異なり分子置換法で使用できるモデル分子がほとんどなく、RNAに特化した異常分散法による位相決定が必要です。RNAに含まれるリン原子の異常分散効果を利用した「Native P-SAD法」(高エネルギー加速器研究機構Photon Factoryと共同開発中)や、我々が独自に開発した「らせん対称をもつRNAのab initio構造決定法」などを用いて構造解析を行うために、構造解析ユニットの放射光施設と情報共有を緊密に行います。

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支援内容の詳細はAMED-BINDSオフィシャルサイトまたは支援内容の詳細(PDFファイル)をご覧ください。
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